シンママはDV男性をつかまないよう注意!

シンママはDV男性をつかまないよう注意!

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、家庭内暴力の問題がクローズアップされるようになりました。ドメスティック・バイオレンス(DV)の名前でも知られ、休業などにより夫婦ともに自宅にいる時間が長くなることで、イライラの矛先を家族に向けてしまう人が多くなっているのです。

増え続けるDV件数

昨年2020年4月~11月までに全国の自治体が実施する「配偶者暴力相談支援センター」と去年、内閣府が開設した「DV相談プラス」に寄せられた相談件数の合計は13万2355件と過去最多だったそうです。また、これは前年の同時期に比べても約1.4~1.6倍の水準だそうです。

昨年度から特に飲食事業や宿泊業、旅行業に従事している方には影響が大きく、仕事を失ったり、休業が余儀なくされた方が沢山います。そして現在もなおその状況は解消される見通しがありません。
そのような先行きの見えなさ、経済的にひっ迫した状態が精神の余裕をなくさせ、家族や恋人などに暴力を振るう人が増えているのです。

経済的に困窮するシンママはDV男性から離れにくい

コロナ禍の中で話題になっているのが、ひとり親の貧困です。
特にシンママの貧困は深刻なため、シンママにとって、再婚する大きな目的の一つは「経済的な安定」となります。
しかし、そのような背景のもと結婚をすると、例え再婚した相手からDVを受けたとしても、離婚するとたちまち生活が立ち行かなくなるため、精神的、肉体的な暴力に対して耐えざるを得ない状況になってしまいます。
結婚する前に暴力を振るうような男性だと見極められれば良いのですが、DV男性は最初はとてもやさしいことが多く、一緒に暮らすことでふとした瞬間に本性が現れ、露見することが多いのです。

DVにはサイクルがある

女性に手を上げるような男性とは別れればいい、と思われるかもしれませんが、別れられないのには経済的な理由以外にも別にあります。
DVにはサイクルがあり、蓄積期、爆発期、安定期(ハネムーン期)の三つの期間を循環すると言われています。

蓄積期
女性に対して様々なストレスを貯めこんでいる状態です。
些細なことで怒ったり、物事に神経質になったりします。

爆発期
ため込んだストレスが爆発して、暴力に移行する時期です。
何かが引き金となって突然爆発するので、いつ始まるか予見することはできません。

安定期
ストレスが爆発したことにより、一旦は相手へのストレスが収まる時期です。
急に優しくなったり、二度と暴力は振るわないと泣いて謝ってきたりします。

この安定期があるために、相手を許してしまい、結局また同じことが繰り返されてしまうというループに陥ることが多いようです。DVが常態化すると、蓄積期、爆発期、安定期が循環するサイクルがだんだん短くなり、常に暴力にさらされるような状態になってしまいます。

DVを受けたら専門機関に相談を

DVを受けると、女性側が心身のダメージを受けることはもちろん、暴力を受けたことでPTSDやうつ病を発症することもあります。自分の母親が殴られる所を見ることで、子どもに多大な精神的ショックを与えることにもなり、暴力が子どもに及ぶ危険性もあり得ます。
そのため、シンママがお相手を選ぶときは、よくよくお相手の人間性を見極める必要があるでしょう。

また、万一お付き合い中に、もしくは結婚後にDVを受けることがあったら、当事者間では解決するどこか、暴力がエスカレートする可能性がありますので、すぐに専門機関に相談しましょう。